2024.01.23
ー蜂駆除は自分でもできる?判断のポイントや手順と注意点の解説ー
自宅などに蜂の巣ができると、刺される危険からすぐに駆除をしたくなります。
しかしどうやって駆除をすればいいのか?自分にできるのか?という判断は、蜂の種類などによって変わるため難しいです。
ここでは、自分でもできるのかの判断ポイントや、駆除する場合の手順や注意点を解説します。
蜂駆除を自分でできるかの判断ポイント
ひとくちに蜂の巣の駆除といっても、蜂の種類、場所や大きさによって難易度や危険度が大きく変わります。
自分でできるかどうかを判断するためには、以下のポイントをチェックして判断してみてください。
蜂の種類で判断
まずは蜂の種類を確認します。
ミツバチの場合は自分で駆除することが可能です。
ただし、おとなしいミツバチも、巣を刺激されれば攻撃的になるので十分に注意が必要です。
一方アシナガバチは基本的にはおとなしいものの、危険を感じれば人に対して襲ってきます。スズメバチほど凶暴ではありませんが、刺されると体質によりアナフィラキシーショックを起こす可能性があるので注意しなくてはなりません。
アシナガバチの巣は、駆除しやすい場所にある小さい巣であれば自分でもできます。大きいものや狭い場所にある場合は専門の業者に任せましょう。
スズメバチの場合は巣の大きさにかかわらず、自分で蜂駆除するのはやめましょう。
非常に凶暴で毒性も高いので、専門の業者に依頼するのをおすすめします。
季節で判断
蜂の巣が駆除しやすいのは4月か5月です。この時期は蜂の数が少なく、巣もまだ小さいので自分でも駆除できます。
6月以降は蜂の数が増えて巣も大きくなっていき、秋になると蜂は活発になり攻撃的になります。そのため、蜂駆除をするなら4月か5月がベストです。
巣の大きさで判断
巣の大きさは中の蜂の数に直結するため、自分で駆除できるかの目安になります。
一般的に蜂の巣の大きさが10cmまでであれば、自分で蜂駆除が可能です。ただし、手が届く高さで開放的な場所にある場合に限ります。高い場所や隠れた場所にある場合は、蜂に気づかれずに駆除することができません。
蜂の巣の大きさが10cmを超える場合は、蜂の数が多くなり駆除が危険になります。その場合は自分で蜂駆除しようとせず、専門の業者に依頼してください。
巣が作られた場所で判断
蜂の巣がどこにあるかを確認します。軒下、ベランダ、窓際、天井などの開放的な場所にある場合は自分で蜂駆除することができます。こういった場所ならば蜂に気づかれずに近づくことができるので駆除剤をかけやすく、中から飛び出してきた場合も逃げやすいからです。
しかし床下、屋根裏、壁の隙間などの閉鎖的な場所にあると、蜂に気づかれずに駆除剤をかけにくく、逃げるのも難しくなります。
閉鎖的な場所にある蜂の巣は、専門の業者に依頼することをおすすめします。
蜂駆除を自分でする手順
自分で蜂駆除をする場合は、以下の手順で行ってください。
ただしこの方法は、開放的な場所にある小さくて安全な蜂の巣に対してのみ適用できます。閉鎖的な場所や大きくて危険な蜂の巣に対しては、無理に自分で駆除しようとせず、専門家に依頼してください。
用意するもの
・蜂用の殺虫剤(ピレスロイド系スプレー)
・巣が入る大きさの厚手ゴミ袋
・剪定用ハサミや長い棒
・防護服(なければ長袖の白い服、白いズボン、白い長靴、ゴム手袋など着用)
手順
1.いきなり近づかず、まずは少し離れた位置から巣に向かって殺虫剤をかけます。そのまま巣の表面と周辺の蜂へかけ続けながら近寄ってください。
2.巣の中に向かって殺虫剤をかけます。中から蜂が飛び出してきても、殺虫剤が効いて弱っているので逃げないでください。巣に近づくときはゆっくりと動き、蜂に刺激を与えないようにしましょう。
3.蜂の動きがなくなったら駆除修了です。巣の下に用意したゴミ袋を広げ、剪定用のハサミなどを使って巣を落とします。このとき中に残っていた蜂が飛び出す恐れがあるので、巣を直接触らないように作業してください。
4.同じ場所に再び巣を作る戻り蜂対策のため、巣があった場所に殺虫剤を噴射します。一週間毎日続けると効果的です。
5.最後に巣を入れたゴミ袋内に殺虫剤を噴射して袋をしっかり閉じます。お住いの自治体による方法で処分してください。
蜂駆除でしてはいけないこと
蜂駆除を自分でする場合、蜂を刺激して危険が増すため以下のことに注意してください。
日中に駆除をしない
日中は蜂が活発に飛び回っているので危険です。
また夏から秋にかけて繁殖して数が多くなり、攻撃的になるのでこの季節も避けましょう。
蜂を刺激する匂いや色を身につけない
蜂は強い匂いに刺激されます。香水など匂いのするものは使用しないようにしてください。
また黒い色に反応して襲ってくることがあります。黒い服の着用は危険なのでやめましょう。
蜂駆除をするときは、化粧品やヘアスプレーなども使用せず、白い色の服や手袋、長靴を着用してください。
蜂や巣に水をかけない
水をかけると蜂は巣を守るために激しく反撃します。水をかける程度では蜂を駆除できませんし、ほかの蜂たちが襲ってきて刺される危険が高まります。
蜂駆除に補助金が出る自治体もあるので問い合わせる
蜂駆除に対して補助金制度を実施している自治体があります。
補助金制度とは、自治体が蜂駆除の費用の一部を負担してくれる制度です。
すべての自治体で補助金制度を実施しているわけではなく、額や条件も異なります。
そのためお住いの自治体が補助金制度を実施しているかどうか、自分で蜂駆除をする前に問い合わせてみましょう。
もし補助金がもらえるなら、無理せずプロに頼むのをおすすめします。
蜂は攻撃的になりやすく、刺されると重篤なアレルギー反応やショック症状を起こしかねません。自分で駆除する場合、身を守るため防護服などを準備しますが、安全とは言い切れません。
補助金が出るなら、プロの専門業者に依頼するのがベストでしょう。
専門業者は、蜂の種類や巣の場所、大きさに応じて、適切な方法で駆除してくれるので安心です。
まとめ
自分でできる蜂駆除の方法を、手順や道具、服装など細かく解説しました。
蜂の巣駆除は自分でもできる場合もありますが、必ず安全性を確認してから行わなければなりません。
蜂の種類や巣の大きさ、位置などによっては、専門業者に依頼する方が良い場合もあります。自分で駆除する場合は、適切な服装や道具を用意し、蜂の活動が低い時間帯に行いましょう。
蜂の巣駆除は大変危険な作業ですので、十分に注意してください。
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